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レポート_No5

 マンションコミュニティ研究会 第1回勉強会

8月19日 マンションコミュニティ研究会 第1回勉強会が開催されました。
廣田 信子 マンションコミュニティ研究会代表を講師に迎え、「マンションの高齢化の実態と終の棲家の安心居住のために必要なこと」と題しての講演を行いました。
統計上の数値に裏づけされた理論と、実際に体験されたことを織り交ぜながらの講演でしたので、聴衆は、「そう、そう。」と講師の話に同感し、また、良い示唆を受けました。
後半では、参加者一人一人から感想などを伺い、講師と参加者、また、参加者相互による交流が行われました。
勉強会終了後、「とてもよい勉強会でした」「次も参加したいと思います」などの声を聞き、コミ研一同新たな元気をいただきました。
皆様にはたくさんのご協力をいただきました。謹んで御礼申し上げます。

20100819勉強会

廣田信子代表の講演要旨は下記のとおりです。

Ⅰ.マンションにおける高齢者居住の状況
平成17年の国勢調査と平成20年のマンション総合調査の結果から、全国の65歳以上の高齢者の割合とマンションにおける60歳以上の高齢世帯の割合が40%以上とほぼ同レベルであることがわかります。

Ⅱ.高齢化による課題
平成19年のマンション管理センターによる調査によると、高経年マンションほど高齢化率が高いという相関関係があることがわかります。
また、「管理組合の運営」のトラブルは、築年数が経過するほど、高齢化率が高くなるほど多い事がわかります。例えば、理事長が高齢化して判断が難しくなったため、80歳で退職いただくことを決議しようにも、理事会でなかなか決議できないという例が紹介されました。

Ⅲ.マンションにおける高齢者対応
管理組合活動の担い手として、リタイアされた方々は貴重な人材です。しかし、その方々もいずれは高齢化しますが、次の世代を育てるという意識が無いとたちまち管理組合運営に支障をきたすことになります。
高齢者への配慮が必要なことは、一般的に言われていることとマンション生活とあまり相違はありませんが、高齢で近所との付き合い、親戚縁者との付き合いが少ない一人暮らしの男性の場合には、孤独死に繋がる心配があるといわれます。
また、母子の孤立も保育の現場では問題となっていると指摘されました。

Ⅳ.地域での人と人の「つながり」はどのように生まれるか
マンションに住むことは、「つながり」を持ちやすい住み方。でも、何らかの「きっかけ」が無いとつながりを持ちたくても難しい面がありますが、総会や防災訓練に参加する、まはお祭りや理事会活動もきっかけとなります。

Ⅴ.「コミュニティ」の現状
多くの人は、日常的に深い付き合いは望まないが、困った時は助け合いたいと思っていることが国民生活白書の調査からわかります。また、内閣府の調査では、「困った時に住民で助け合う」ことが望ましいとする人が60%以上あり、普段は深い付き合いが無くとも、いざというときの近隣関係に期待します。

Ⅵ.管理組合とコミュニティ形成
マンションに良好なコミュニティがあることは、資産価値の向上に繋がります。そこで、人と親しくなるのが得意な人が、先ずちょっと骨を折ってきっかけ作りをしてみよう!との提案がありました。

Ⅶ.マンションコミュニティを考える上で重要なこと
個人の生活に踏み込まない適度な距離感のある、しかも温かい、新たなコミュニティの形もあるのではないかと考えると提案されました。
(これがマンションコミュニティ研究会の設立主旨でもあります)

以上  (まとめ:村澤)


 【参加者からの意見】 勉強会への参加の動機

※個人が特定できるような意見は省いています。
  退職後、管理組合のお手伝いをしたいが、自分にコミュニケーションスキルが無いことに気づいた。本日は、勉強するために参加した。
  住人たちの交流が乏しいマンションなので、自分自身の勉強のために参加しました。
  理事長を経験。頑張りすぎて、「アイツはこのマンションを乗っ取ろうとしている」などとネットにカキコミされたりして悩んでいる。「マンションコミュニティ研究会」は、やろう!と思っている人を支えてくれる会かと思い、参加した。
  築35年のマンションにずっと住み続けている。自分も当初若い方だったが、いまは違う。マンション全体が高齢化した。今回のテーマは他人事ではないと思い参加した。
  一級建築士という職業柄、ハード面を得意としてきたが、そろそろソフト面も学ぼうと思い参加しました。
  区民センターで高齢者への支援ボランティアをしているので情報収集のために参加しました。
  マンションの設計の仕事をしている。昨今の「孤立死」の問題を何とかしたいと思っている。いわゆる「請け負いの仕事」なので会社人として出来ることに限界はあるが、このままでは「負の遺産」を増やし続けることになるのではないか?と、焦りと疑問を感じている。自分にできることはないか?今日は会員の皆さんと一緒に考えてみたいと思い参加しました。
  マンションは、建物が古くなれば大規模修繕などがある。「ルールを守りましょう」という規約もある。では、人が年をとったときはどうするか。真剣に考えるべきだろう。コミュニティは重要だと思う。コミュニティに興味があったので参加した。

  勉強会を終えてみての感想

  コミュニティを理論化するのは難しい。まずはやってみるのが大切だと思った。
  「このマンションで生きていく」と決めないと、男は特にコミュニティづくりには本気になりづらいのでは? 自分自身がそう思う。
  これまでマンション内の問題は、ルールを決めて解決するようにしてきたが、ルールを守ることよりコミュニケーションをどう進めるかに時代は動いているようだ。
  規約だ」「ルールだ」は、あまり関係ないかもしれない。マンションは、最終的にコミュニケーションなんだと悟った。
  人間、年をとると、「対立」はとてもしんどい。白黒つけるより、曖昧くらいでいいのではないだろうか。自分自身、理屈だけでやると対立だけしか生まれないことを学んでいる。
  建物の管理はするが、人の管理はしないとの原則を反省したい。
  最低限のコミュニケーションとして、挨拶だけはし続けている。その先のコミュニケーションも考えてみたい。
  コミ研の「コミュニティカード」を実践してみたいと思う。
  本日参加して、「コミュニティをつくりたい」というニーズはわかった。あとは、「きっかけづくり」か?
  団地の設計の仕事をしてきたが、団地をどうしたら皆さんに長く喜んで住んでもらえるか、ストックにどのような手を加えたら有益な再生となるか、考えていきたい。
  民生員の見守りは、マンションにはない。どうすれば、助けて欲しい人を救っていくことができるか。例えば、行政と手を組む、タイアップ等、方法論をさぐりたい。
  自分自身、休日を利用して、町のボランティアに参加している。お年寄りからの依頼のあった雑用(草むしり、窓ふき等)を有料(500円)で請け負っている。コミ研には、将来的には、マンションと地域のつながりも期待したい。
  マンションにおいて、高齢化、コミュニティづくりは、避けては通れない問題である。「高齢者向けのサービス」は、本当に必要としている方々にはとても喜ばれるが、マンション全体で使われているかといえばそうでもない。「個人」と「管理組合」のお金の使い道、お金の問題ともいえる。
  例えば、一人暮らしの高齢の男性がまとまって住めるマンションがあれば、均一で喜ばれる「サービス」を提供してもらえるのではないだろうか。
言うなれば、日本の「オトコ社会」が生んだ高齢化社会である。いま、女性の視点で考えたコミュニティが必要な時代ではないのか。コミ研の主要メンバーは全員女性であるので期待したい。


  廣田さんの総括
何が大切なのか、「マインド」 がしっかりしていないとマンション問題の解決は難しいと思います。そして、みんなが納得して仲良くして暮らしていくことがなにより大切です。
そもそもなぜ管理組合がそこまでやるのか?ということも含め、今後の勉強会でコミュニティについて皆さんと意見を交えて、考えを深めていきたいと思います。
本日は、お忙しい中ご参加くださり、ありがとうございました。

以上。 (聞き取り:渡辺恭子)


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